【俺は】せめて信頼はしてもらいたい【初期刀】
「和泉守兼定」
誰かが彼の名を呼ぶ。
低音が響くが男の声ではない。
目を開けばそこには一人の女と一匹の式神。
短くそろえた黒髪に鋭い瞳。腰には一振りの無銘刀。
「アンタが私の初期刀だ。よろしく」
まるで鋭い刀のような魂の女は、ニコリともせずにそう言った。
【俺は】せめて信頼はしてもらいたい【初期刀】
1:十二代目
人間の気持ちは人間に聞いた方がいいってこんのすけが言ってた
格好悪いことを言っているのは自分でも分かっているがどうか力を貸してほしい
2:名無しの審神者
2げ・・・え?
十二代目?え?あの?
3:名無しの審神者
格好良くて強い流行の刀?
っていうかここ審神者専用じゃ
4:十二代目
こんのすけがこういう場所じゃ自分の情報と現状を話せって言ってるから書き溜めてある
5:名無しの審神者
おい、この流行の刀、出来るぞ・・・
6:名無しの審神者
うちの堀川が「兼さん!?」って言いながら障子開けてきた・・・
ごめんな、俺がまだ兼さん呼べないばかりに
7:十二代目
俺
格好良くて強い流行の刀
主の初期刀。おかげで本丸の中では一番練度が高い
何とかして主に信頼・・・とまではいかないがせめて笑ってほしい
主
年は30代半ばだと言っていた。
女だが刀を一振り帯刀していて、歴史修正主義者を倒したこともある
今回で五度目の本丸運営らしく俺たちの力は信用しているけれど存在は信頼できないと言っている
常にしかめ面で滅多に笑わない
こんのすけ
主が一番目の本丸を運営していたころからずっと一緒に居る式神
優先順位が主以外はどうでもいい
こんな所か?
8:十二代目
主に呼ばれた瞬間主は表情を一切動かさず「アンタが私の初期刀だ」とだけ言って他の刀剣を呼び起こしていた
こんのすけに理由を聞いたら主にとってここが五番目の本丸で、チュートリアルの類をやらなくていいからという答えが返ってきた
とりあえず第一部隊分の刀剣を目覚めさせた主は無表情で函館に出陣すると言って自分もついてきた。
皆呆然としてたさ。俺たちは戦うために目覚めたって言うのに主まで戦場に出て最前線に出てるんだ。
戻ってきたら戻ってきたで「私はアンタたちの能力は信用しているけれど、アンタたち自体は信頼していない」とだけ言って執務室に入って行った。
それから俺は一応の初期刀として近侍を任された。出陣は毎回主もついてきてヒヤヒヤさせられたが、人間の身を得たばかりの俺たちよりも主は強かった。
短刀のチビ共が遊びに誘っても、打刀が茶会に誘っても、太刀が食事に誘っても、主は一切表情を変えずにすべてを断った。
こんのすけに理由を聞いてもこんのすけはこんのすけで俺たちを敵視して理由を話してなんてくれなかった。
俺たちは顔を合わせてどうしたらいいかを考えて・・・ひたすら真面目に戦い続けた。
戦いだけじゃない。俺たちは主を主として認めている。
主の強さも、魂も、俺たち刀剣男士にとっては輝いて見えるくらい凄いモンなんだ。
主に信頼してもらいたい、とは思っている。でも直ぐには無理なのも分かってんだ。
せめて笑って、本丸の中では気を抜いて生活できればいいと思ってるんだ
9:名無しの審神者
えーと、ちょっと待って。
主さん五番目の本丸ってどういうこと!?
10:名無しの審神者
あー・・・うん、嫌な想像しか出来ないけど、主さんの力は信用してるけど存在は信頼できないっていう言葉で何となく察せるような
11:名無しの審神者
それにしたって五回目って・・・
十二代目の話が本当なら魂も輝いていて、霊力の質も良いのだとしたらこんなひでえことはねえよ
12:名無しの審神者
政府はクソ、はっきりわかんだね
13:十二代目
どういうことだ?主が俺たちを信頼してくれない理由が分かるのか?
14:名無しの審神者
えー・・・これ言っても大丈夫か?
15:名無しの審神者
何かあった時に主さんの心が心配になる
いや、十二代目を心配してないわけじゃないんだぞ?
16:名無しの審神者
多分、主さんは今まで本丸を乗っ取られてるんだと思う
こんのすけは基本的に審神者一人に付き一匹与えられている
審神者を補助するのがあの管狐の役割だ。もしも四回も刀剣男士に裏切られてるのであればこんのすけがお前らを敵視してる理由も分かる
お前らを疑いたくはないんだろうが、五回目がもしあれば主さんは耐え切れなくなるかもしれない
いや、もしかしたらもうダメなのかもしれないな・・・
17:名無しの審神者
十二代目が悪いわけじゃないんだけどなあ・・・
もしも本当に乗っ取りによる裏切りを受けてたら同じ顔をした奴を信頼って言うのは中々難しいよな
18:名無しの審神者
十二代目、大丈夫か?
これは俺たちの推測だ。怒りを感じたならゆっくり深呼吸して落ち着けよ
19:名無しの審神者
おーい、十二代目ー?
20:名無しの審神者
出てこないな
21:名無しの審神者
十二代目えええええええええ!落ち着いてええええええええええええ!!
(十二代目の浮上を待つレスで埋まっていく)
55:十二代目
心配かけてすまねえ。
少し本丸の連中と話をしてた
56:名無しの審神者
十二代目!!待ってたんだぞ!
俺たちがどれだけ心配したと思ってるんだ!
57:名無しの審神者
そうだそうだ!何があったか話せよ!!
58:十二代目
それに関しては・・・俺じゃなくて別の奴が話すと・・・
それとこの本丸に見習いが来ることになったらしい
59:名無しの審神者
は?
60:名無しの審神者
政府何考えてんの・・・
61:名無しの審神者
十二代目えええええええええええええ!本丸ID教えてくれ!
カンスト部隊で政府にカチコミかけんぞおるぁああああああああああああああああ!
62:こんのすけ
皆様落ち着いてくださいませ
63:名無しの審神者
こんのすけ!?
64:名無しの審神者
おい!お前本当に十二代目の所のこんのすけか!?
何でまた見習いがくるんだよ!政府はふざけてんのか!?
65:こんのすけ
こちらが証拠でございます
【和泉守の膝の上にこんのすけが乗っている写真。和泉守は手に二人分のIDが書かれた紙を持っている】
まず、皆様の仰る通り主様は過去に四度刀剣男士様方に裏切られております。
一度目は呪具による乗っ取りでした。主様は「次はもっとみんなと交流しなきゃね」と仰っていました。
二度目は見習いの巧みな話術により主様が孤立することとなりました。主様は笑わなくなりました。
三度目の本丸を運営する前に、鍛冶の妖精に頼み自衛用の刀を作り上げました。
主様はこのころから刀剣男士様にも政府にも不信感を覚え始めていたのです。
打刀の皆様に剣術を習い、レアと呼ばれる刀も揃った頃、また見習いにより本丸を乗っ取られました。
四度目の頃には主様は一切感情を表に出さなくなりました。上司と部下ではなく、使う者と使われる者として彼らを扱いました。
見習いがやってきたときその甘さに刀剣男士様方は引っかかり主様と袂を分かちました。
そして今回です。
四度目の本丸で顕現していなかった刀を新たな本丸に送り、顕現しました。
それが和泉守様たち第一部隊でございます。
66:名無しの審神者
おうふ・・・こんなことにもなりゃあ信頼も出来なくなるわな・・・
67:こんのすけ
主様は15の頃に審神者になりました。歴史修正により両親を含む親類が全て居なくなってしまったからです。
今では審神者に成る為には高校を卒業すること、審神者の養成学校を卒業することが最低条件となっていますが20年前はそんなものはありませんでした。
天涯孤独の身となった主様は初期刀一つとこんのすけを持たされて本丸に放置されました。
戦争であることを理解していた主様は、女だからと舐められないように気丈に振る舞い本丸を運営なさっていました。
勉学に励んでいた主様は刀剣男士様方との交流があまり取れず見習いの呪具に皆が引っかかってしまったと嘆いていました。
その後も何度も本丸を運営しましたが、皆主様を裏切り見習いに付きました。
ですので主様が刀剣男士という存在を信頼することはありません。
68:十二代目
第一部隊の面々でこの話を聞いた時、全員が全員で主の元刀剣達を殺しに行こうかと殺気立ってたくらいだ
俺は今でもそいつらを叩き折りに行きたい
69:名無しの審神者
主さん・・・そんなのってねえよ・・・
70:名無しの審神者
俺も今勉強に必死で交流取れてないから見習い来たらアウトかな・・・はは・・・
71:名無しの審神者
>>70 後ろ向きになるなよ!!
なあ、こんのすけ。主さんは見習いが来ることに関して何か言ってるのか?
72:十二代目
>>70 アンタは主として相応しくある為に学んでるんだろ?
それを理解できない奴らだったら俺がご用改めしてやるよ!
73:こんのすけ
>>61様 お言葉ありがとうございます
ですが政府にカチコミをかける前に、主様の元本丸は二番目と四番目しか残っておらず、そのどちらも厳しい監視がついておりますので安心してください
一番目の本丸は呪具の効果で保っていましたがブラック本丸となり、審神者は処刑。刀剣男士は刀解となりました。
三番目の本丸は見習いが本性を出しこちらもブラック本丸となり、審神者は殺害され、現在は場の浄化の為封鎖されております。
今回の見習いの件は諦めておられます。
見習いに対してどう接するのか、何をされるのか。
それは刀剣男士様方にお任せいたします。
念のため伝えておきますが私めは全面的に主様の味方ですのでお忘れなく。
それではスレッドの皆様もお元気で。
見習いにはお気をつけてくださいませ。
74:名無しの審神者
こんのすけお疲れ!そしてありがたいお言葉を(震
75:名無しの審神者
これ遠まわしに十二代目達を脅してるよな
主さんを裏切るようならどうなるか分かってんだろうな、みたいな
76:十二代目
ここの審神者達に頼みがある
77:名無しの審神者
何だよ水臭いな
俺のとこのお前にはたくさん助けられてるんだ
力になれることならなってやるよ
俺の隣に居る堀川の手が俺の腕に食い込んでるし
78:名無しの審神者
そうだそうだ
それにお前は主さんをきちんと自分の主として認めてるんだろ?
元本丸に居たお前とは違うんだ。格好いい刀なんだろ?胸を張れって
79:十二代目
おう、ありがとうな。
頼みっていうのは、ただ、このスレッドで俺の話を聞いてくれるだけでいいんだ
見習いが来たら俺が見習いの世話役を買って出るということは本丸の連中も納得してくれた
その見習いが真っ当な奴なのか、こんのすけが言っていたような今まで来たような奴なのかが分からない
俺は主を裏切りたくない
主が俺たちを刀としてしか見ないのであればそれでもいいんだ
80:名無しの審神者
81:名無しの審神者
82:名無しの審神者
お前はイケメンか・・・
いや、イケメンだったな・・・
83:名無しの審神者
見習いの世話役なんてストレス貯まりそうな事を・・・!
いつでも来い!どんな話でも聞いてやるよ!!
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115:十二代目
今日見習いが来た
香水っつったか?あれの臭いがキツくて今剣が泣き出した
世話役が俺だと言ったら一瞬顔が歪んだのがむかついた
116:名無しの審神者
今日来たのか
いまつるちゃん泣かせたのはギルティ
117:名無しの審神者
もうこの時点で乗っ取る気満々じゃねえか
十二代目は大丈夫か?香水が呪具の可能性もある
匂いがキツいのであれば清浄な場所で落ち着けよ?
118:名無しの審神者
落ち着いて行動しろよな
相手がボロを出せばこっちの勝ちだ
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142:十二代目
見習いがイライラしている
はしたなく迫るような女に誰が落ちるかって言うんだ
俺の所にも来たが速攻追い返してやったぜ
俺は格好良くて強い流行の刀だからな。主以外を部屋に入れるかってんだ
143:名無しの審神者
うげ、色仕掛けに走りやがったか
144:名無しの審神者
十二代目、よくやった!
それでこそ兼定だ!・・・ってうちの歌仙が言ってる
145:名無しの審神者
それでもストレスは貯まるだろ?
いつでもここに吐き出しに来いよ
全部終わったらそっちの主さんも交えて酒宴でも開きたいよなー
146:十二代目
本当にありがとな
まあないだろうが、誰が見習いに靡こうが、俺は最期まで主と共に戦うつもりだ
(どこからか現れた堀川の兼さんコールでスレが埋まる)
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203:十二代目
聞いてくれ!今日、主が笑ってくれたんだ
見習いの行動の報告、出陣遠征の報告をしていたら「お疲れ様」って言って少しだが口元が笑ってたんだ
主が笑ってくれるっていうのはこんなにも嬉しい事なんだな
国広に伝えたら国広も喜んでたし、チビ共は羨ましがってた
俺は主の初期刀だからなって言ったら加州が悔しがってたぜ
204:名無しの審神者
なん・・・だと・・・
205:名無しの審神者
おめでとおおおおおおおおお!
たかが一歩、されど一歩だ
焦らずに主さんが求めることをしていけば、きっと、大丈夫だ
206:名無しの審神者
会ったこともないけど、主さんが笑えたっていうのが俺たちも嬉しいぜ
207:名無しの審神者
・・・俺、もしかしたら主さんに会ったことあるかもしれない
大分前に演練でそれっぽい人を見たんだよな・・・
戻ってきてくれってすがる刀剣男士に「うちに貴方は居ない」ってばっさり切り捨ててた
208:名無しの審神者
それがもし本当に主さんだとしたら相当深い傷になってるだろうな
209:十二代目
詳しく聞かせてくれないか?
210:名無しの審神者
戻ってきてくれって・・・自分が見捨てた癖にか?
211:207
数年前の話だから思い出しながら書く
俺が審神者になって少しした頃、演練に出たんだよ
俺の相手が主さん(仮)で、練度は同じくらいか俺の部隊の方が高かったのにボロ負けだった。
何ていうか、慣れてるって思った。不思議に思いながらも次の相手の方に向かおうとした時に、一期一振がその審神者さんにすがりついてた。
声は遠くてよく聞こえなかったんだけど、確か戻ってきてほしいだとか弟たちを助けて下さいだとか言ってた気がする。
でも審神者さんは何事もなかったようにどなたですか?私の本丸に一期一振は居ませんので人違いではないですか?・・・とかそんな感じの事を言ってた
呆然としてる一期を置いて審神者さんは帰って行って、政府の黒服が一期を回収してった
今思えば審神者が帯刀してるって可笑しいよな・・・
212:名無しの審神者
もしかして乗っ取った後ブラックになったのか?
213:名無しの審神者
こんのすけも言ってたもんな・・・
214:十二代目
207、ありがとな
アンタが見た審神者が俺の主かどうかは分からないが、その話を聞いて気を引き締めたぜ
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232:十二代目
転んだフリして見習いが持ってた呪具を奪ってやったぜ
石切丸と太郎太刀が浄化するって言って部屋に籠った
これで少しはあの臭いがどうにかなるといいんだが
233:名無しの審神者
おおおおおおお、十二代目GJ!!!
234:名無しの審神者
これで少しは危険も減るといいな
見習いは後何日居るんだ?
235:名無しの審神者
一応養成所の成績次第で最短2週間、最長3か月くらいだったか?
236:十二代目
確か一ヵ月って言ってたな
237:名無しの審神者
ってことはそれなりに上位の成績ってことか
・・・パパ(笑)のコネを使ってなければ
238:名無しの審神者
後三週間か、長いな
239:名無しの審神者
十二代目、俺たちはただの画面向こうに居る暇人審神者だ
けどここに居る奴らは全員お前の、お前たちの味方だ
格好悪くても良い
辛かったら吐き出していけ。主さんの前では格好いい初期刀で居たいんだろ?
それなら顔が見えない俺らがお前の弱音を聞いてやるよ
240:名無しの審神者
いつか十二代目達と主さんがお互いに弱音を言い合えるようになるのが一番いいんだけどな
241:十二代目
おう、いつか主が背負ってるものを俺たちも一緒に背負えるようになりてえな
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.
333:十二代目
あのバカはこんなところに書き込みをしていたのか
334:名無しの審神者
おーっす十二代目。何があった?
335:名無しの審神者
いや、お前誰だ?
336:名無しの審神者
おい十二代目をどこにやった
337:十二代目の主
あんまりさにちゃんは見ないんだが・・・
私より部下の方がネット事情に詳しいんだな
信じてもらえるかは分からないがお前たちが十二代目と呼ぶ刀剣の主だ
彼は重傷を負って手入れ部屋で眠っている
その時に端末にこのスレッドがあって最初から見てみた
こんのすけも余計な事書いて
それに、和泉守兼定がこんなことを考えていたなんて知らなかった
部下が重傷になったのは私のせいだ
彼の話を信じて聞いてくれていて有難う。
きっと本来ならこれは私がしなければいけないことだったんだろうけれども、また居なくなるくらいなら最初から居ないものとして扱おうとしたのが間違いだったんだな
すまないが私は部下の様子を見守らなければいけない
色々と私を責める声もあるだろうがそれは後で受け付ける
338:名無しの審神者
・・・は?
339:名無しの審神者
え?主さん?え?
340:名無しの審神者
言いたいことだけ言って帰って行ったぞおい!
341:名無しの審神者
十二代目が重傷ってどういうことだ!?それに主さんのせいって・・・
342:名無しの審神者
答えはこれだよ!!
【腕を切られた美少女が苦しんでいる写真】
343:名無しの審神者
344:名無しの審神者
345:名無しの審神者
346:名無しの審神者
ちょっと俺トイレ行ってくる。吐く・・・
これは酷い・・・
347:名無しの審神者
青江が真っ青になったんだが・・・
これは本当に酷いな・・・
348:名無しの審神者
え?普通に怪我した見習い?の写真じゃないのか・・・?
349:名無しの審神者
血塗れの手と、腐った手と、物凄い形相の人間が見習い仮を取り囲んでる
人間はもう男か女かも分からない。
パッパが言うには自らの怨念で姿が歪んでしまったんだろうとのことだ
350:浄化部さん
コテハン忘れてた
【光の無い目をした女が両手でピースを作っている写真】
顔加工してないのは浄化部として様々な本丸にお邪魔してるから
もしかしたらここのスレ民の本丸にも浄化作業でお邪魔してるかもね★
351:浄化部さん
見習いを取り囲んでいるのは見習いによって蹴落とされ審神者としての人生を諦めざるを得なくなった人や、こいつのせいで死に追いやられた人、こいつがやったわけじゃないけどこいつの親類や先祖がやらかした為にくっついている人の怨念
死人の念が付いてることもあれば生霊としてくっ付いてることもある
浄化出来ないこともないけどこうなったら生きてても廃人決定だし、こいつ自身の親類への縁から怨念が一族へ向かって行ってるからご愁傷様って奴ですな
これが死んだ所でスレ民他善良な審神者の業務に関わるわけじゃないしむしろ居ない方がいいから私は「見なかった」事にしてる
青江も救いようがないねって言ってたからね、仕方ないね
352:名無しの審神者
あ、いつもお世話になってます
おかげさまで本丸内が常に清浄に保たれてます
353:名無しの審神者
まさかの役人登場・・・何があったんだ?
354:名無しの審神者
うちの本丸の担当さんじゃないけど、政府に行ったときに見かけたなー
355:浄化部さん
あ、私が担当してる本丸の審神者さんも居るんだね、いえーい
和泉守が重傷になったのは無理に呪具を持った見習いを切ったから。その反動で和泉守が呪われてな
私は浄化の他にもちょっとした呪詛返しが出来るからちょいっとやって和泉守の呪いを見習いに返してやったの
そしたら元々ついてた怨念たちがひゃっはーしてああなった
自業自得ってやつです、はは
詳しい話はこんのすけがしてくれるよ
私は今から青江と呪具の浄化作業に入らなきゃいけないから。ここの石切丸と太郎太刀が手伝ってくれるっていうから助かったわ
356:名無しの審神者
っていうか浄化部何気に怖い事いってるな・・・
357:名無しの審神者
自業自得、か
人に呪われるようなことをし続けるとこうなるんだな・・・
肝に銘じておかないと・・・
358:こんのすけ
主様と役人様に頼まれ、私めが書きしたためてまいりました
長くなりますが聞いていただければと思います
本日浄化部の役人様がいらしているのはたまたま定期浄化の日程が本日だからでした
役人様はいらした瞬間に顔をしかめ、穢れの元を探されました
それが見習いです
役人様は見習いを庭に連れ出し地面に正座させました
そのまま青江様を供に浄化の祝詞をし始めたのですがその途端に見習いの様子がおかしくなりました
懐に入れていた小刀で役人様に切りかかり何事か訳の分からない事を叫びながら走り出しました。
「浄化できるかと思ったんだけど・・・っていうか本人にその意思がないから無理か」
「誰か!早くあの見習いを捕まえるんだ!!」
いつも飄々とした表情を浮かべている青江様ですが、この時ばかりは顔色が悪うございました。
慌てて私めは主様の元へ向かいました。
見習いは虚ろな目で小刀を主様に向けずっと「私の方が主に相応しい」「こんなババアが審神者なんて可笑しい」「こんなババア死んだって問題ない」などと呟いていました。
下を空けておいてくださいませ
359:こんのすけ
ありがとうございます
主様が抜刀しようとした瞬間、和泉守様が襖を蹴破って現れ見習いを呪具ごと切りつけました。
しかし呪具は相当効き目が強い物だったようです。一瞬で和泉守様の刀身にヒビが入り、重傷になりました。
逃げろと叫ぶ和泉守様を主様が引き下がらせようとした時、追いついてきてくださった青江様が何もない空中を切り捨てました。
見習いの悲鳴が響き、空気にまとわりついていた呪具の穢れが見習いへと吸い込まれて行きました。
この時にバキリという嫌な音がしていましたが、これは本丸の結界にヒビが入った音だそうです。
役人様は青江様に私たち主様の居る方を任せ、結界の応急処置をして下さっていたとのことです。
役人様はもうこの見習いとその一族は助からないからと仰り見習いを庭に投げ捨て、主様と共に手入れ部屋へと入りました。
和泉守様の刀身は穢れで真っ黒になっていましたが役人様は懐から取り出した鋏で見えない糸を握りしめそれを切りとりました。切り落とした瞬間、その醜悪な糸は我々の目にも見えるようになりました。
おぞましい黒は役人様が手を離すと同時にどこかへと消え、更に見習いの醜い悲鳴が聞こえました。
役人様はここにあったのを元居た場所に返しただけだと言ってこれで手入れも可能だと言い浄化のために手入れ部屋を出ました。
和泉守様が落ち着いた時に主様が端末を発見し、書き込みをしたのが333と言う訳でございます
何か質問はございますでしょうか
360:名無しの審神者
兼定あああああああああああああああ!お前はほんっとうに男だよ!
主を守る刀剣男士の鏡だ!
361:名無しの審神者
十二代目の具合はもう大丈夫か?
それに主さんも
362:名無しの審神者
浄化部が言ってた本人の意思がってどういうこと?
363:名無しの審神者
これから主さんたちはどうなるんだ?
見習いについてはついでで聞いておきたい
364:こんのすけ
和泉守様の容体は今はもう落ち着いております
主様は・・・少々ぼんやりしておりますね
今まで刀剣男士というものは人間を傷つけるだけのものだと思っていました
・・・いえ、そう思い込むことでお心を守っておりました
ですが今和泉守様が身を挺して守られたことに思うことがあるようです
主様がどのような答えを出そうと、私めは主様に最期までついていくつもりです
次に浄化に関してのお話ですが青江様に代わりにお話しをしていただきます
365:こんのすけ
皆の所の僕は写真の異常さに気付けたかな?
見習いは元から異常な程の穢れを背負い、あまつさえそれを知らない、そして認めない
残念ながら彼女は元から救われないのさ
今浄化をしても彼女の根底は変わらない。また穢れを身にまとう。
残念だけどね、性根が腐った人間はどれだけ穢れを祓った所で一時的な物にしかならないんだよ
僕の主はそういった類の人間は容赦なく見捨てるから、気を付けるんだよ
とのことです
主様の今後に関しましては見習いの処分が終わってからになります
いつごろ報告できるかが分かりませんのでこのままスレッドを落として下さっても構いません
それでは私も政府への報告がありますので失礼いたします
366:名無しの審神者
親の因果が子に報い、というか・・・親が親なら子も子ってことか?
俺はいつまでも報告、待つからな!
377:名無しの審神者
人の思いっていうのは恐ろしいもんだな
378:名無しの審神者
よーし、十二代目が戻るまで保守ろうぜー!
379:名無しの審神者
ほーしゅ
(以下保守でスレが進んでいく)
.
.
.
.
.
597:名無しの審神者
ほーしゅ
あれから二週間か
十二代目や主さんは元気にしてるだろうか
598:名無しの審神者
ほしゅしゅ
浄化部さんは変人だけど優秀だから穢れ関係は大丈夫だと思う
けどそれ以上に主さんたちのSAN値がなー
599:名無しの審神者
ほっしゅ
確かにあの人浄化能力は優秀だけど変人だよなww
600:十二代目の主
まだスレッドが残ってたなんて
601:名無しの審神者
ほしゅ!&600ゲット!
602:名無しの審神者
pgr・・・って
主さん!?
603:名無しの審神者
皆の者集まれ!主さんが帰還なされたぞ!!
604:名無しの審神者
蜻蛉切やめーやwww
お疲れ様です姐さん!お茶どうぞ!つ旦
605:名無しの審神者
あ、茶菓子どうっすか
和菓子も洋菓子もどちらも用意できます!
606:名無しの審神者
もてなせ!主さんをもてなすんだ!
607:名無しの審神者
お前らwwwwwww
嫌いじゃないぜそういうのwwwwwwwwww
608:十二代目の主
さにちゃんって面白い人が多いのね
思わず笑ったわ
まさかと思ってみてみたらスレッドが残っていたから書き込んでみたのだけれど
あの後の事、少し話した方がいいかしら
609:名無しの審神者
お願いしまっす姐さん!
610:名無しの審神者
姐さんはさにちゃん慣れしてない!gnsk進行だ!
611:十二代目の主
まず最初に、私はこのままこの本丸で審神者を続けていられることになったわ
ただ見習い・・・後は見習いの親類ね。その中でも相当下衆な事をしていた連中は自らがばら撒いた呪具の穢れを引き受けて・・・まあ、人には言えない状態になったわ
その親類連中は程度はあれど皆似たようなものだったから政府浄化部も浄化は無理って突っぱねてるとうちの浄化担当役人さんが言っていたわ。彼女が言うには転生してもどうにもならないほどに魂が汚れきっているのでここで死なせてやる方が周囲にとって良いとも言ってたわね
612:名無しの審神者
うおおおおおおおおおおおおおよかった、よかったよおおおおおおおおおおおおお
613:名無しの審神者
見習いざまあああああああああああああ!ついでに親類も淘汰されたか・・・勝利の日は近いな
614:名無しの審神者
浄化部の彼女は相変わらず辛辣だな
普段表情ないのに
615:十二代目の主
浄化も終わって、和泉守の容体も落ち着いて・・・自分も落ち着いたら怖くなったのよ
目の前の刀剣男士は何をしているんだって
何故私を庇ったりなんかしたのだろうって
35にもなって言葉が上手くなくて申し訳ないのだけれど、その時の私は完全に思考がパンクしてたわ
・・・こんのすけが書いた通り、私は刀剣男士は裏切るものなのだと、優秀な見習いが居ればそちらに鞍替えするものなのだと思って、そう思い込むことで審神者を続けてた
歴史修正で消えた両親や親類は帰ってきたけれど、それにかかった時間は15年。現世では私は行方不明と言う扱いになっていて帰る場所もなかったから審神者を続けるしかなかったの
五度目の今回が終わったらもう戦場で死んでやろうかとか思ってた時に和泉守が目を覚まして「主を守れてよかった」ですって
そんなこと初めて言われたわ
私は今まで彼らに高圧的に接してきたし、その自覚もある。それなのに和泉守は無事でよかったなんて言うのよ
その後は思わず泣いてしまってこんのすけが和泉守の腹に頭突きをしたり他の刀剣男士達が手入れ部屋に雪崩れ込んだりしてきて大変だった・・・けど、嬉しかった
腹を割って話して、まだ彼らを心から信頼することは出来ないけれどお互い少しずつ歩み寄っていこうっていう事で落ち着いたわ
しばらく出陣も免除されたからまずは短刀達と遊ぶことから始めようと思ってるわ
616:十二代目の主
最初はこんなことになるとは思わなかった、けれど、ここの審神者達のおかげかしらね
もうアラフォーに入るババアだけれどまだまだ審神者を頑張れそうよ
今は薩摩で審神者をやっているからもしかしたら会えるかもしれないわね
617:名無しの審神者
何だこのスレ暖かい
618:名無しの審神者
薩摩の俺氏コロンビア
演練で会えればいいな
619:名無しの審神者
現世には帰れないのか・・・いつか、本丸が帰る場所だって言えるようになれればいいな
620:十二代目の主
部屋に誰か来た
和泉守?ごめんなさい、長々と付き合ってもらって
騒がせて申し訳ないけど落ちるわ
何の用、和泉守兼定
621:名無しの審神者
あれ、何か下に入ってるぞ
622:名無しの審神者
音声入力モードになってるんじゃないか?
623:十二代目の主
主、聞いてほしいことがある
何?手短に。アンタは呪いが抜けてまだ時間が経っていないのだから大人しくしてなさいと言ったはずだけれど
もうすっかり抜けてるって言ってるだろ。心配性だな
それでだな、俺はアンタを好いている。俺の嫁になってくれ
は?
624:名無しの審神者
625:名無しの審神者
626:名無しの審神者
627:名無しの審神者
すれをおとすべきか、このままでばがめをつづけるべきか
628:名無しの審神者
エンダー用意!!
629:名無しの審神者
十二代目も主さんも、全員幸せになれ!!