【刀剣男士】ブラック引き継ぎで困ってる【怖い】04


400:審神者の錬金術師
400げっとー
体力を落ちるのを防ぐために自分で畑を耕してたら吐血したので代わりに蜻蛉切殿が耕してくれてるでござる
後大和守殿を一本釣り

【蜻蛉切が畑を耕している写真】

【真っ青な顔をしている安定の写真】

401:名無しの審神者
今日も朝から術師が吹っ飛ばしている件について
っていうか吐血って大丈夫かお前

402:名無しの審神者
やっさだのトラウマ一直線じゃねえか・・・

403:審神者の錬金術師
吐血はよくあることだから平気。最初の頃にも言ったと思うけどHPは常に赤で太陽に当りすぎると倒れるもやしだから。
これも契約の代償の一つやで。でもたまには動かないとと思うと大抵ぶっ倒れる
とりあえず大和守殿一本釣りするまでの経緯書き溜めてあるから下開けておいてな

404:審神者の錬金術師
朝目が覚めて「そうだ、畑耕そう」と鍬を持つワシ。普段はプログラミングした人形たちにさせてたんだけど、さっき言ったように体力を保つ為にたまには動かないといけない。
五虎退殿が手伝います!とやってきてくれてありがとう、と言おうとした瞬間

吐血

一瞬にして悲鳴が響き渡る離れ。結界の外から響く混乱した声。
見れば青い羽織を着た刀剣男士が顔を真っ青にしながら結界を叩いていた。
大和守安定殿。新撰組の沖田総司の刀だったというからそりゃあ吐血したのを見ればびっくりするわな。というわけで無言で迎え入れるワシ。

安「ちょ、ちょっと!何で!血!!!アンタも沖田君みたいになっちゃうの!?ねえ!!答えてよ!答えろ!!!」

がっくんがっくん揺さぶられるワシ。飛び散る血。
カオスとはこのことなり。
蜻蛉切殿に畑仕事を任せて泣きじゃくる五虎退殿と発狂する大和守殿を宥め口の中の血を洗い流してからとりあえず大和守殿と面談。

仲間が増えたよ!!

405:審神者の錬金術師
大和守殿を手入れして、ワシの体質について説明するも吐血がトラウマになってるのか精神分析失敗。一時的発狂続行。
良いから寝てて!と言ってきたのがさっきの写真。ちなみに五虎退殿と厚殿にも寝てろと言われたでござる、解せぬ。
それでも働こうとしたら石切丸殿の笑顔が怖かったので大人しくお布団に入りました←いまここ

とりあえずこんな感じ?
それにしても大和守殿こっちに来ちゃっていいのかね。加州殿も同じ沖田の刀だろうに

406:名無しの審神者
何処からツッコめば

407:名無しの審神者
吐血って・・・吐血って・・・安定のトラウマまっしぐらじゃねえか・・・

408:名無しの審神者
うちのママンがこの子にお腹いっぱい食べさせてあげたいって泣き始めたからもうやめて

409:審神者の錬金術師
>>408 むしろ食ってないのは本殿の方の奴らじゃなかろうか・・・

大和守殿との会話も書き溜めてあるので投下していくんじゃよ

布団に寝かされるワシ、涙目の五虎退殿、顔が真っ青な大和守殿。
混沌を極めるワシの私室。

大和「・・・死ぬの?」
ワシ「一言それかい。あんなんいつものことや、死ぬわけないわ」
ごこ「でもいっぱい血を吐いてました」

そこで大和守殿の顔色が悪くなる。

ワシ「ワシのこれは病じゃない。ワシが自分で選んだことや。これで自分が何処で命を落とそうと誰にも関係ないし誰にも文句は言わせん。大和守殿がそんな顔をする必要なんて一切ない。自分の死に場所は自分で決める」
大和「何でそんなこと言うんだよ!!!」

ワシ、どうやら大和守殿の地雷を踏み抜いた模様。しかし分からん。
本殿の刀剣男士達は人間を憎んでいるはずだ、嫌っているはずだ。
その人間が死のうがどうなろうが関係ないはずなのにな。

410:審神者の錬金術師
大和守殿は話してくれたよ。自分が刀だったころ、加州清光が刀として使えなくなってしまったこと、かつての主が病に倒れ自分を握れなくなっていったこと、血を吐いて苦しんでいたこと。
その時の記憶と、ワシが吐血したのが重なってみていられなかった、とも。
顔色を真っ青にする大和守殿に流石に悪い事したなぁと思って謝罪。
完全な手入れするとまた吐血しかねないので簡易的な手入れだけして大和守殿には石切丸殿の部屋で寝てもらうことに。
明日ワシの体力が戻ってれば完全に手入れして、加州殿の説得をしに本殿に戻るとのことだ。
とりあえず五虎退殿が本格的に泣きそうなので急ですまんがワシは落ちるよ!じゃの!また明日!

411:名無しの審神者
安定・・・とうるうるしている内に術師が去って行った

412:石切丸
ここへの報告は義務か何かなのだろうか?
私達の心配を審神者殿は一切理解していない

413:名無しの審神者
お、石切丸ちっすちっす
術師の様子はどうだ?流石に吐血とか聞いたら心配なんだが

414:名無しの審神者
しかも安定が取り乱すレベルだろ?どんだけ吐いたんだよ

415:名無しの審神者
とりあえずゆっくりめな進行で行こうぜ

416:石切丸
結構な量を吐いていたよ。けれどいつものことだからと特に気にせず手拭いで乱暴に拭いていたからね
五虎退が泣き出して大変だったよ
それにしても自分の死に場所は自分で決める、か
我々もそうだったが審神者殿も相当な人間不信のようだ

417:石切丸
ゆっくりにしてもらえるととても有難いよ

418:名無しの審神者
そういや俺らが術師について知ってることって少ないよな
年齢性別不明だし、協力者と同じ国所属って事くらいか?
それも協力者は言わないだろうしなー

419:名無しの審神者
石切丸はさ、術師の事どう思ってるんだ?

420:名無しの審神者
と言うよりは離れにやってきた男士達が術師をどう思ってるのか。
鶴丸、五虎退、厚は自分で決めたから悪感情はないんだろうが

421:石切丸
審神者殿の魂は変質こそすれど魔の者に捧げたとは思えない程に輝いている
それはひとえに審神者殿の存在の在り方による
無礼を働いた我々にすら力を分け与えるくらいだからね
審神者殿は人間不信であると同時に、どこまでも他人の事しか考えていない人だよ
相反する二つのあり方に審神者殿は挟まれている

422:名無しの審神者
どういうこと?

423:名無しの審神者
人間なんて大嫌い!でも困ってる人は見捨てられない!
ってこと?猫アレルギーなのに猫好きみたいなもんか

424:名無しの審神者
その例えはどうなんだwwwwww

425:名無しの審神者
分かりやすいけどさww

426:石切丸
他の者は分からないが、少なくとも私と蜻蛉切は審神者殿を裏切ることはない
けれどどれだけそれを伝えても、審神者殿がその言葉を信じることはないだろう

427:名無しの審神者
石切丸・・・

428:石切丸
本当ならば、我々はあの方に主になってもらいたい
けれどあの方はそれを良しとしない方だろう。だから我々に出来ることは見守り、そして刀剣男士としての本分を果たすだけだ

暗くなることを言ってしまって申し訳なかったね
きっと体力が回復したら審神者殿はまたここにやってくるだろう。その時はまた、審神者殿と話をしてあげてほしい

429:名無しの審神者
何だかなぁ
悪魔と契約してまで知識を求めたいと思うもんなのか?
凡人には分からん

430:名無しの審神者
石切丸は落ちたか?
とりあえず術師が戻ってくるの待とうぜ
今日も朝飯が美味かった






489:審神者の錬金術師
ワシ復活!&加州清光殿が仲間入り
書き溜めてきたので聞いてーな

体力も戻ったので大和守殿を手入れしてこれからどうしたいかを聞くことに
まあ案の定本殿に居る加州殿の事が気になるとの事。ほんじゃー連れてきて面談でもしよかと言う話になった
まあさっくり書くと大和守殿本殿に戻る→SANチェック失敗による狂気状態が未だに続いた加州殿襲来→気絶させてから手入れ→三者面談・・・って流れかの

ワシ「で、二人はどうする?本殿に戻ってもいいし、刀剣男士としての本分を果たすってならこっちに部屋作るわ」
大和「僕・・・アンタは、もう大丈夫なの?」
ワシ「吐血か?あんなんいつもの事じゃ、平気へーき。むしろ随分休憩貰ってばっちり回復したわ」

大和守殿は何処かほっとしたようにも見えた。多分人間への恨み<刀時代のトラウマだったんだと思われる
そのまま大和守殿は加州殿を見た。加州殿はと言うと手入れはして刀身と体は綺麗になっても目は濁ったままだった。そのまま一言「俺を愛してくれる?」って言われたからワシも一言「無理」

490:名無しの審神者
・・・は?

491:名無しの審神者
術師さん、それ、清光には、ダメな奴

492:名無しの審神者
濁った目ってまだ発狂してるじゃん!どうして一言そう言っちゃうの!!
バカなの!?死ぬの!?

493:名無しの審神者
ああああああああああああ、石切丸ううううううううううううううううう
ここにバカがいますうううううううううううううう

494:審神者の錬金術師
えー、ここまで罵倒されるとは
一応理由は説明したんやけどな
「もう誰かの側に居る資格がない」「誰かを愛するのはもう懲りている」「ここで嘘を吐けばお互いに戻れない場所まで堕ちる事になる」ってな
加州殿は納得していないって顔だった。まあそれもそうだろうなー
彼の本質は愛されたがりだからの。ワシみたいに誰も愛さん奴の所では彼の本質は満たされない
ただ、嘘を吐かなかったことに関しては感謝された
ワシもむやみやたらに実験したいわけでもないしな

とりあえず大和守殿と加州殿は離れ住決定
部屋も作って大人しく寝かせておいた。大和守殿は戦に出せるけど加州殿はまだ無理だろうなぁ
ワシの薬作りの手伝いでもしてもらおうかと

495:名無しの審神者
つまり、術師が嘘を吐かなかったっていう誠実さ?が認められたってこと?

496:審神者の錬金術師
>>495 せやで

497:名無しの審神者
なあ、術師。アンタが誰かを愛せないのは何故だ?
戻れないところまで堕ちるっていうのは?
俺はまだアンタの存在に関しては疑ってるんだ
こんなブラック本丸、無い方がいいからな
お前は本当に嘘を吐いていないのか?

498:名無しの審神者
おい、やめておけって
写真まで上げてるんだぞ

499:名無しの審神者
でもこいつ刀剣男士を五年も放っておいたんだよな

500:審神者の錬金術師
世の中には知らない方が良い事もある
お前たちは死ぬのを分かっていてその深淵を覗く勇気があるのか?
人として死ねぬところまで共に引きずられる覚悟があるのか?
それでもいいなら全部ぶちまけてやろう

ネットを介しているから呪われないとでも思ったか?
僕は君たちよりもずうっと長く生きているんだ
君たちを探し出して僕の欲求の為の材料にしてもいいんだよ

もう一度問うよ?
君たちは死ぬのを分かった上で深淵を覗く勇気はあるかい?

501:名無しの審神者


502:名無しの審神者
今、悲鳴

503:名無しの審神者
部屋に飾ってあった花瓶が急に割れた・・・
太郎太刀が慌てて駆け込んできたんだけど・・・

504:名無しの審神者
わかった、術師。落ち着けって!な?

505:審神者の錬金術師
HAHAHA★
年甲斐もなくはしゃいでしまったわーい
ま、たとえ人がどう考え、どう思おうとワシは悪魔と契約した人の道を外れた者だからの
普通に逝きたいなら覗くべきではない物の区別を付けられるようにした方がいいぞ
んじゃーまた何かあったら上がるわーい

506:名無しの審神者
解呪の講習とか受けた方が良い気がしてきた

507:名無しの審神者
誤字なのかそうじゃないのかが判別できなくて怖い







531:審神者の錬金術師
【速報】俺氏、風呂場で加州殿と鉢合わせる

532:名無しの審神者
はぁ!?


―――
脱衣所に入った加州は目の前の人間を見て目を丸くする。
「あ・・・」
「んあ?」
全裸の審神者がそこに立っていた。今までの事や愛してくれないなどと言った発言から加州は慌てて脱衣所を後にしようとする。
しかし審神者は首を傾げて「風呂に入らんのか?」と尋ねてくる。
「・・・いいの?」
「今日からここはアンタの家やし、風呂もでっかく改築してあるからいいじゃろ」
ほれほれ、と審神者は加州の服を剥いで手を掴む。

「アンタ、男だったんだ」

刀剣男士は、その名の通り「男性」の体を与えられている。
審神者もまた、男の体を持っていた。
「せやで」
湯を頭から被りながら事もなげに言う。
「ほらほら、加州殿も湯を被ってから浸かりなー。日本のこの温泉っていう文化は最高だよ」
ふんふんと気分よく鼻歌を歌う審神者の隣に、人ひとり分の間を空けて加州は湯船に浸かる。
温かさが体の先から沁み渡りつかれていた心をほぐしていく。
「石切丸は、アンタが男なのか女なのか分からないって言ってた」
「せやな。そんなモンワシには必要ないから捨てたからな」
ぱちゃん、と水音が響く。
「どうして」
「どうなるか見てみたかったんや。ワシが捨てたモンがどうなっていくのか。まぁほとんど死んだけどな」
広い浴室に沈黙が落ちる。
「アンタは、愛されるのが怖いんだね」
加州の言葉に審神者はふっと微笑む。
「うん、そうだよ」
変声期前の少年の声。今まで聞いていた男性女性区別がつかない声ではない。
それは本来の審神者の声なのだろう。
「僕はね、皆を助けようとして逆に殺したんだ。助ける術を願ったせいで皆が死んだ。その代りに僕は永遠に近い命を得た」
そう淡々と呟く審神者はどこか遠くを見ている。
「狂わなければ生きていけなかったんだ。狂うことで正常を保ったんだ。僕は誰も愛せない。誰にも愛されちゃいけない。僕は、死ぬまで知恵を求め続けるしかないんだ」
言ってから審神者は顎のあたりまで湯に沈む。
「ごめんよ。僕じゃ君たちの本質を満たしてあげられないんだ」
「ううん。大丈夫」
加州は審神者の横顔をじっと見つめる。中性的な容姿だが、もしかしたらこれも本来の審神者の姿ではないのかもしれない。
「ねえ、俺、アンタと話がしたい」
「話?」
「うん。アンタは俺たちの主にはなれないんでしょ?それはみんな分かってる。それならせめて、アンタと色んな話をしてみたい」
ややあって審神者は口を開く。

「僕は、人間じゃないんだよ?」
「知ってる」
「僕は人殺しなんだよ?」
「俺達だって人を殺したよ」
「僕は・・・僕は・・・」

ぽたり。湯に雫が落ちる。
「僕の話、聞いてくれるの?」
「もちろん!俺の話も聞いてくれる?」

審神者は―少年は年相応の顔で笑って有難う、と呟いた。