【刀剣男士】ブラック引き継ぎで困ってる【怖い】03


289:審神者の錬金術師
今日も良い朝だな
石切丸殿と蜻蛉切殿にラジオ体操を教えて三人並んで体操してたら昨日の子供たちがこっち見てた
目と目が合う瞬間好きだと気付けなかったので特に何もなし
ただ何か今日は嫌な予感がするのでワシ震えてる

290:名無しの審神者
錬金術師いいいいいいいいいいいいいいいいいいい!
昨晩のあの書き込みはなんなんだよおおおおおおおおおおおおお!

>>256:sdfghjkl;
動かなかったから助かる者も助からなかった
ただそれだけのこと

291:名無しの審神者
またくっそふるいネタ出しやがってちくしょう

292:名無しの審神者
お前知り合いが審神者やってんの!?
っつーかいい加減ミステリアスはいいからもうちょっとスペックだせや!

293:審神者の錬金術師
>>290 知らんがな

それより槍男士の特徴おせーて
一応頭には叩き込んでるけど

294:名無しの審神者
ここまできてこのマイペース

槍は大器晩成型だ。練度が低いうちは中々活躍するのは難しいが、練度が上がれば敵の刀装を無視して本体に攻撃できる貫通タイプ
今の所槍は蜻蛉切と御手杵しか確認されていない・・・が近いうちに日本号が実装される予定

295:名無しの審神者
お前新しい刀剣手に入れる気あんの?

296:審神者の錬金術師
>>294 さんくす!

今からちょっと庭だけ整えてくる
石切丸殿が「穢れが凄くてね・・・」ってしょんぼりしてるのは流石に見るに耐えなかった
1000歳越えにいう事じゃないが石切丸殿は可愛い御仁だなーとワシは思う

297:名無しの審神者
出てきたと思ったらコレだよ・・・





324:いしきりまる
これでかけているのかな?

325:名無しの審神者
ファッ!?

326:名無しの審神者
え?錬金術師の石切丸?

327:いしきりまる
こういうばあいはしょうこしゃしんをあげるべきだといわれたので、これでいいのだろうか

【IDの書かれた紙を持った石切丸と露出度の高い服を着た金髪の女性が写っている写真。女性の背には羽が生えており浮いている】

328:術師の悪魔
石切丸くんって結構飲み込み早いわよぉ
契約ぶんどれるなら食べちゃいたいくらい可愛い

あ、アタシは石切丸くんの横に写ってる女よ

329:名無しの審神者


330:名無しの審神者


331:名無しの審神者


332:名無しの審神者


333:名無しの審神者


334:術師の悪魔
無言の多いインターネットですね!
・・・っていうのがこういう場合のテンプレなんでしょ?
まあコテハンで分かるとおもうけどアンタたちが錬金術師って呼んでる人間と契約してる悪魔よ
最初はあの手この手でとっとと殺す予定だったんだけど、あの子が知識を吸収すればするほど魂が色濃くなっていくからやめたわ

アタシと石切丸くんがスレに上がった理由っていうのが、あの子がマジギレして不貞寝しちゃったからなのよねぇ

335:いしきりまる
まさかさにわどのが あそこまでおこるとはおもっていなかったよ
わたしもとんぼきりどのもおどろいてしまってね
しかしつるまるとあつとうしろう、ごこたいがこちらにやってきたよ

336:名無しの審神者
えーと、錬金術師は庭を整えてくるって言ってスレ落ちたんだよな?
何があったんだ?

337:名無しの審神者
っていうかアイツ怒るの?
そういう印象ないっていうか、感情の起伏が薄そうっていうか

338:協力者
実際会った身としては、そんな簡単に怒るようなタイプではないけどなぁ
むしろ飄々として全部受け流すタイプ
話してる相手を苛つかせる天才

339:術師の悪魔
一応証拠写真よ
【雑草がしげった庭。池の水は濁りきっている】

【花壇に花が咲き乱れた美しい庭。池の水も透き通っている。しかし本殿は汚れたまま】

340:術師の悪魔
あの子普段は怒らないわよ
アレで結構長生きだからちょっとやそっとで怒る程懐が狭いわけじゃないの
でもそんなあの子にも地雷があってねぇ
本殿の子たちってばあの子の地雷の上で華麗にダンスしてたわ
アタシそれ見て大爆笑よ。あの子のへらへら笑いがどんどん真顔になっていくのに気付かずに彼らってばずーっとべちゃべちゃ喋ってるんだもの

341:名無しの審神者
完全に本殿の穢れを祓う気ないな、錬金術師
動かないと変わるものも変わらないって言ってたけどそれが原因か?

342:協力者
え・・・あの錬金術師が真顔になるってどんな話してたんだよ

343:いしきりまる
あくまどのにさにわどののはなしをきいたが、たしかにあのようなことがあったあとでうけみのこうどうをみているとおこるのもとうぜんだとおもっている
さにわどのがげきどしたのはわたしたちのせいでもある

344:名無しの審神者
長生き?ってことは悪魔は錬金術師の事を昔から知ってるのか?

345:術師の悪魔
>>341 「テメエの住む場所くらいテメエで掃除しろアホ」ですって
あの子が全部失った原因があの子自身が動くのが遅かったからだもの
昔の自分を見ているようで苛つくんでしょうね。アタシはそういう負の感情を出してくれた方が死後の魂が美味しくなるからいいんだけど

>>344 知ってるわよ。あの子がアタシと呼び出したのがあの子が10歳の時だったもの

あまりに爆笑したから録画しちゃったわよー
どうせだし流しちゃいましょ







「んじゃあちゃっちゃか浄化すっかー」
錬金術師はそういうと自前の杖を構える。
「ふむ、審神者殿。その杖は?とても強い霊力を感じるが」
「これ?ワシが昔作った杖。オリハルコン・・・いや、日本じゃヒヒイロカネって言った方がいいか?それを軸にして作った魔力を増強する為のもんなの。これを使って庭の浄化作業を行います」
そのまま錬金術師は草がぼうぼうに生えた庭をずんずんと歩き中心部にやってくる。
ふと本殿の方から複数の視線を感じるが錬金術師は全て無視する。
「えー、ではお聞きください。映画「アナと雪の女王」より、Let it Go〜ありのままで〜」
何故かそのまま杖をマイク扱いし歌い始める錬金術師。
しかし歌という媒体を介したおかげか錬金術師の霊力が庭中に広がり、雑草は消え花壇からは愛らしい花が咲き始める。
少しも寒くないわ、という歌い終わりと同時にまるで舞台を終えた役者のように錬金術師がお辞儀をする。

彼なのか、彼女なのか。

錬金術師の魂を見ても何もわからない。
ただ石切丸に分かるのは錬金術師という人間が嘘を嫌うという事だけだった。
けれど話を聞いてくれたから、助けてくれたから。ただそれだけの事で自分たちの望みであった部屋を増設し、好きに使っていいと言うなど悪人ではない。善人かと言われたら間違いなく違うと断言できるが。
「んで、そこからワシの事見てるけど何か用?えーと・・・厚藤四郎と五虎退だったか」
視線の正体は彼らだったか。石切丸が本殿の方を見る。
錬金術師の視線を受け、五虎退がびくりと体を震わせた。
厚も同じように震えていたがやがて一歩踏み出し庭に立つ錬金術師の方へ近づく。
五虎退も同じように続いたかと思うと、空から何かが・・・人が降ってきた。
一瞬雪かと見間違うような白。
「鶴丸国永」
錬金術師は怪訝そうな声で飛び降りてきた刀剣男士を見る。
彼はフッと微笑むと本体である刀を鞘ごと持つと地面に置き、そこから三歩程下がった場所で正座をする。
「審神者殿。君に話があってやってきた。俺の本体はそこに置いてある。君に危害は加えないと約束しよう」
錬金術師はそうか、と言ってから自分も鶴丸の本体の近くに杖を置き、三歩下がって正座をする。
「な・・・君は何を・・・!」
「父の教えでな。人と話すときは相手の目を見て話せってな」
鶴丸はポカンとした顔をしていたがやがて笑い出す。
「そうか。いや、君の事について考えたかいがあった。直接話すとやはり色々分かるな」
その言葉が終わるかどうか、と言った時鶴丸の本体と錬金術師の杖の側に短刀が二振り置かれる。
鶴丸の両脇に厚藤四郎と五虎退が正座する。
「俺は厚藤四郎。遅くなったが審神者殿と話をさせてほしくてここにきた」
「ぼ、僕は五虎退です。厚と同じく審神者様と話をしたくてきました」
三人の目を見つめていた錬金術師はあっはっはと笑い始める。
「鶴丸殿、厚殿、五虎退殿。御三方の前に進もうとした気持ち、しかと受け取った」
そう言うと錬金術師はパンッと手を打ち鳴らす。
それと同時に三人の怪我が綺麗に消え去る。
「本殿に戻るも良し。ワシについて離れに来るも良し。自分で決めな」
三人は顔を見合わせたが力強い笑みを浮かべ、錬金術師に対し名乗りを上げる。
錬金術師はそれを受け取り、そこで主従契約が結ばれる。
「じゃあ離れに帰ろうか。ワシも流石に庭の浄化したら疲れたわ。三人の部屋も作らないといけないしなー」
「あ、あの主様。僕、厚と一緒の部屋がいいんですけど・・・大丈夫ですか?」
「いいよ。じゃあ二人の部屋は少し広めに作るか」
それぞれ本体と杖を手に取り、離れに戻ろうとした時だった。

「何で」

ドロリとした瘴気に錬金術師は結界を張る。
そこに居たのは加州清光だった。中傷状態なのかボロボロで服には血がこびりついている。
「何でそいつらは手入れするんだよ、俺の事は愛してくれないの?ねえ、どうして」
ガン、ガン、加州清光は結界を叩き続ける。
「御三方は離れに戻れ。ワシが何とかする」
「けど・・・大将・・・」
厚の戸惑いの声にいいから早く、と錬金術師が返す。
「なら俺が残る。二人は早く行け」
鶴丸が短刀二人の背を押すと、彼らはこちらをちらちらと見ながらも離れに向かって走っていく。
ギンッと刃物が叩きつけられる音がそこに加わる。
「あの二人を誑かしたのか・・・!」
「一期一振、だったかな」
結界を殴る音と切りつける音が庭に響く。
なんで、どうして、愛してくれないの?という声。
弟を返せ、人間なんて、早く死ねという声。
少しずつ錬金術師の顔から表情が消えていく。
「落ち着け一期。厚と五虎退は本人たちが決めてこの審神者殿についていくって決めたんだ。誰も誑かしてなんかない」
「鶴丸殿まで・・・やはり人間は信用ならない!」

「うるさいなぁ」

ポツリと零れ落ちたのはイラつきの含まれた声だった。
「ボクさぁ、君たちみたいに何も考えずに受け身な奴って嫌いなんだよね。何にも考えず、与えられるものだけ受け取って。それが可笑しかったらこっちを責める。そういうの本当に煩いし、厄介だし、大嫌い」
様子の可笑しい錬金術師に、鶴丸が肩を揺する。
けれど光の消えた瞳は加州清光と一期一振を睨みつけている。
「君たちもそうだよ。行動しないくせにお前が悪いお前が悪いって。この本殿、何さ。少なくとも人が住める環境じゃないよね。それすら私に直させようとしてたの?動ける奴が居る癖に掃除しようとも思わなかったんだ?」
「黙れ・・・黙れ黙れ黙れ!元はと言えばお前たち人間が!」
「うるさい!それは私じゃない!」
錬金術師が怒鳴った瞬間本殿の屋根が燃え始める。
轟々と唸り声を上げる炎に、一期一振が悲鳴を上げる。
「ああ、煩い煩い煩い煩い!何もしようとしない奴がボクに指図するな!」
まるで癇癪を起した子供の用に錬金術師が地団太を踏む。
それに呼応するように炎は広がり燃え盛っていく。
炎に包まれたことのある一期一振は真っ青な顔で錬金術師から距離を取る。
加州清光も炎には本能的に恐怖を感じるのか後ずさる。

「少なくとも彼らは君たちよりは勇敢だ。何も考えないでいる方が楽だっていうのに考えて一歩踏み出した。どうしてこうなったのか、その錆びた頭でよく考えるんだね」

そのままくるりと踵を返すと離れへ向かっていく。
途中騒ぎを聞きつけた蜻蛉切がやってくるが何でもないとぶっきらぼうに言って離れに入ると・・・そのまま不貞寝してしまう。
本殿がどうなったかというと、錬金術師が離れに入った瞬間炎はきれいさっぱり消えてしまう。
あれは幻の炎だったようだ。けれど熱さを感じるリアリティのある炎だった。
あれも錬金術師が使う呪の一つのようだ。
「加州、一期。・・・・・・君たちがどうしたいのか、どうなりたいのか、よく考えてみてくれ。多分あの人はそれを考えて行動すれば受け入れてくれる人間だ」
それだけを言って鶴丸は石切丸と共に離れの結界をくぐった。



360:術師の悪魔
以上が事の顛末よ
新しくやってきた三人の部屋はまだできてないのよね
どうするつもりなのかしら

361:名無しの審神者
いやいやいやいや!そこじゃねえ!

362:名無しの審神者
ええええええええ、なにこれ




なにこれ(困惑)

363:名無しの審神者
えーと、つまり錬金術師は本殿にいる刀剣男士達の受け身な態度が気に食わない、と
しかもそんな中でヤンデレ清光と粟田口セコムの一期が何も考えずにやらかしたせいでブチ切れた・・・
つーか術師が怖い

364:石切丸
やっと変換を覚えたよ
しかしあの炎は完全に喧嘩を売ったようにしか思えなくてね・・・
このままだと分断されてしまうような気がするよ

365:名無しの審神者
サラッといってるけどオリハルコン、ヒヒイロカネって三種の神器を構成してるっていうあの伝説の金属?
ガチの錬金術師だった・・・

366:名無しの審神者
伝説の金属じゃないですか、やだー・・・
これは酷い

367:名無しの審神者
動画の声聞いてる限り若干SAN値削れてる感がするなー
よっぽど受け身の人間が嫌いなんだろうな・・・
一人称も安定してないし

368:名無しの審神者
確かに石切丸が言うように完全に喧嘩売ってるようにしか思えない暴挙だよな、あれは
真っ当な本丸運営してる側としては出来たら仲違いはなくしてほしいとは思うが、そればかりは錬金術師次第だからなぁ

369:石切丸
審神者殿が不貞寝から本格的に眠ってしまったので今日は厚と五虎退が私の、鶴丸が蜻蛉切の部屋で寝ることになったよ
色々とお騒がせして申し訳ない

370:名無しの審神者
お、もうこんな時間か
石切丸もお疲れさん。錬金術師がガチギレしたりして大変だったろうし石切丸もゆっくり休めよ

371:名無しの審神者
そうそう、疲れてるとろくな事考えなくなるからな

372:石切丸
そう言ってもらえるととても嬉しいよ
私たちも最初から君たちのような心根の優しい人間に呼び出されたかったよ
それでは私はこの辺で

373:名無しの審神者
ああああああ、石切丸の言葉が重い・・・

374:名無しの審神者
刀剣男士に恥じない審神者であらないといけないよな・・・







胸にパンを抱えて子供は走っていた。
もう少しで家にたどり着く。
このパンがあれば飢えることはない。
「お父さん!お母さん!パン!パンだよ!」
子供は嬉しそうに報告しながら家のドアを開ける。
けれどその声に返答はない。
「お父さん?お母さん?出かけてるの?」
首を傾げながら子供は家の中に入る。

そこにあったのは両親の亡骸だった。

「あ・・・」
腕の中からパンが転げ落ちる。
遅かった。
外傷のない死体から野盗が入り込んだわけではないことを察する。
間に合わなかったのだ。
去年も酷かったが今年も酷い飢饉の年だった。
食べ物が手に入らず死んでいく人々。子供の家も毎日食べることは叶わなかった。
どうにかしなければと子供は調べた。大好きな両親を、大好きな友人を。皆を助けたかった。
そこで子供は悪魔との契約を見つけたのだ。
少しだけ悩んで、そして子供は悪魔と契約をした。

知恵が欲しい、大切なものを守るための知識が欲しい。

そうして知識を得たが、子供はその代わりに大切なものを全て失った。
自分以外死に絶えた村で、子供は大きな声で泣いた。





錬金術師はその夜こっそり起き上がると手紙を書き、式神を飛ばした。

『本日の炎上騒ぎ、大変申し訳ありませんでした。
 そちらに関しては弁明の余地もありません。

 本日をもちまして鶴丸国永殿、厚藤四郎殿、五虎退殿が離れに住むこととなりましたことを報告いたします。
 彼らの行動を裏切りだと仰る方もいるでしょう。けれどこれは裏切りではなく再度進みだすための勇気ある一歩です。
 頭を錆びつかせ、何も考えず何もせずただぬるま湯に浸かり全てを放棄した者に彼らを罵る資格はありません。
 私を殺したい者がいましたらどうぞ気軽に声をかけてください。
 正々堂々戦いましょう。私は貴方方のように放棄した者に負けるほど鈍っておりませんので。

 また、何かを考え、私と話したい者が居りましたらそちらもお気軽に離れへとお越しください。




 貴方方が放棄することを辞める事を願っています』